スキーシューとは?
スキーシューとは、スノーシューのように雪上を歩けて、ゆるい下りではスキーのように滑れる雪上ギアです。
専用ブーツが不要なモデルも多く、防寒ブーツや登山靴のまま装着できます。スノーシューよりも移動効率が高く、通常のスキーよりも扱いやすいため、雪原散歩・里山歩き・林道ツアー・パウダースノーでの雪遊びに向いています。
スキーシューの特徴
・専用ブーツなしで使えるモデルがある
・歩く、登る、滑るを1台で楽しめる
・スノーシューより足を持ち上げる動作が少ない
・深雪や森の中でも扱いやすい
・急斜面や高速滑走には向かない
板の長さと太さはスノーシューとスキーの中間。ソールに滑り止めの毛皮が張られているシールタイプとソール自体が(魚の)ウロコ状に加工されたステップソールがあります。シールは、もともとアザラシの毛皮が使われていたことに由来しますが、現在は主に人工素材が使われています。
シールタイプは毛が後方に向かって生えているため、前進時は少ない抵抗で前に進められ、後ろ向きでは逆毛になり雪をつかみます。これにより、斜面を登る事が可能になり、逆に降りでは毛の向きが順目になるために滑り降りる事ができます。ステップソールは、滑走面にウロコ状に刻まれた凸凹により、やはり前進時は少ない抵抗で後ろ向きでは加工部が雪をつかまえるようになっています。
シールタイプが基本とすると、ステップソールは登りよりも滑りを楽しみたい方に向いています。
他のアクティビティとの比較
スキーシューとスノーシューとの違い
スキーシューはスノーシューに比べて雪上において効率の良い移動が可能です。
フカフカのパウダーコンディションを移動する場合、スノーシューは深く沈み込んだ足を持ち上げて前方に踏み出す必要があります。対して、スキーシューは足を前方へ押し出すだけで進む事ができます。更に、降り斜面では滑る事もできるため、スノーシューに比べるととても楽に移動ができ、行動範囲が広がります。
ただし、急峻な上り下りや岩混じりのルートなどは、スノーシューが得意とするコンディションになります。
スキーシューとスキーとの違い
高速で軽快に滑ることに関しては一般的なスキーの方が得意ですが、スキーシューは「歩く・登る・滑って下る」を一つの道具で楽しめる点が魅力です。それは、ブーツとビンディングの強度の違いが影響している点と、シールタイプではいくら順目とはいえ毛皮が滑るための抵抗となるためです。スキーシューでの滑りは、どちらかというと下り斜面を楽に降りる事ができるというイメージです。
圧雪されたバーンを刻みながら高速ターンするスキーは、それに耐えるための剛性が必要になるため、厚く重くなります。歩く事がメインのスキーシューには、そこまでの剛性が必要無いため、薄く軽く作る事ができます。
スキーシューとBCクロカンとの違い
スキーシューとBCクロカンは、どちらも雪の上を歩き、下りでは滑ることができる道具です。
BCクロカンは、林道や雪原などを効率よく長距離移動することに向いた、バックカントリー用のクロスカントリースキーです。軽く細めの板で、平地や緩やかな登りを軽快に進めるのが特徴です。一方で、多くの場合は専用のクロスカントリースキーブーツとビンディングが必要になり、一般的な冬靴では使えません。
スキーシューは、BCクロカンに比べて短く幅広いため、深い雪でも浮きやすく、森の中や狭い場所でも扱いやすいのが特徴です。ユニバーサルビンディングを使えば、防寒ブーツや登山靴など、普段使っている冬用の靴で楽しむことができます。
長距離を効率よく移動するならBCクロカン。
専用ブーツなしで、深雪や森の中を自由に歩き、下りも楽しみたいならスキーシュー。
この手軽さと自由度が、スキーシューの大きな魅力です。
スキーシューのビンディング
ブーツの装着は、スノーボードバインディングにも似たストラップ式及びテレマークビンディングを使います。ストラップ式であるユニバーサルピボットビンディングはスノーブーツや登山靴、スノーボードブーツなど、専用ブーツ不要で多様なブーツに対応します。この点は、スノーシュー同様、手軽に楽しめる理由でもあります。一方で、テレマークビンディングである3pinやワイヤー式も使われます。いずれも板に装着した状態で、親指の付け根を支点として踵が上がるため、自然な動作で歩く事ができます。
AltaiSkisの代表的なモデルHokに関しては、予めスキー側にビスが埋め込まれているため、ドリルで穴を開ける必要がなく、ドライバーで簡単に取り付ける事が可能です。
スキーシューの呼び方
スキーシューを使ったアクティビティは、「スキーシューイング」だけでなく、「スキーハイキング」や「スノーハイク」と呼ぶ場合があります。スキーハイキングはBCクロカンやスキーシューなど、スキーの形状をしたものを使用した雪上ハイキング全般を指します。スノーハイクはスノーシューハイキングを含む雪上ハイキング全般を指す言葉ですが、ブルーモリス社の特定モデルに付けられた製品名称でもあります。
スキーシューの生まれた背景
スキーシューはスキー+スノーシューとも言われる古くて新しいスノーアクティビティ。ヨーロッパ、そして、北米など世界中で多くのファンに広く楽しまれています。雪上行動においてスキーの楽しさ・効率の良さ、スノーシューの機動性と使いやすさを兼ね備えています。昔、中国の北西部アルタイ山脈では遊牧民の末裔達がスキーの起源ともいえる道具を使って狩猟を行っていました。その道具は実用的であり、雪の中を効率よく素早く移動できるように設計されていました。そして、そのうえ楽しいものでもありました。
AltaiSkisでのモデル別特徴
AltaiSkisのアイコン的なモデルであるHokはシールタイプであり、大人用で2種類の長さHok125cmとHok145cm、キッズ用にはBalla Hokの99cmがあります。スノーシューからの乗り換えや取り回しの良さを優先する場合はHok125、パウダースノーで使用する機会が多い場合、滑りを少しだけ優先したい場合はHok145になります。
Komはステップソールであるため、滑走性能が高くなる半面、斜面を登る事が少しだけ難しくなります。スキーシューには慣れてきた方が、より軽快に滑りを楽しみたいという場合は向いています。3Pinや3Pinワイヤービンディングとテレマークブーツを組み合わせる際にも向いています。
TaoはHokとKomの中間的な位置づけです。Hokよりも滑走性を高めつつ、Komほど本格的なテレマーク寄りではないため、歩きやすさと滑りのバランスを求める方に向いています。



